研究課題/領域番号 |
15K09064
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小林 欣夫 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70372357)
|
研究分担者 |
長谷川 洋 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (50375656)
岡田 将 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50514725)
岩花 東吾 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00789307)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 左室逆リモデリング / 重症心不全 / RNA-sequening / 次世代シーケンサー / 補助人工心臓 / RNA-sequence / 拡張型心筋症 / 心筋生検 / RNA sequence |
研究成果の概要 |
本研究では、非虚血性の重症心不全患者の左室心筋検体で次世代シーケンサーを用いたRNA-sequenceにより遺伝子発現を定量的に解析した。登録した17症例を左室逆リモデリングと呼ばれる心機能の改善を認めるか否かにより2群に分類し、2群間の発現変動遺伝子を同定することにより、左室逆リモデリング予測因子を網羅的に探索した。2群間のRNA発現の解析において、ミトコンドリア呼吸鎖に関連する遺伝子や、MAPK系を介してapoptosisに関与する遺伝子などが、左室逆リモデリングを認めない群で有意に発現亢進していた。 これらの結果をまとめ、論文投稿を行い、日本循環器学会学術集会などの学会で発表を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓移植や補助人工心臓を必要とするような重症心不全のうち、一部の症例は適切な治療により左室逆リモデリングと呼ばれる心機能の回復を呈し、これらの治療を回避することが可能となる。本研究で得られた結果より、心筋組織における遺伝子発現を次世代シーケンサーを用いて解析することで、左室逆リモデリングを呈する可能性があるかを予測することができ、これらの治療を回避できるか否かなど、重症心不全の治療方針を決定することにおいて重要な手がかりが得られる可能性がある。また、心不全の発症機序や左室逆リモデリングの機序についても今後の研究につながる手がかりが得られた。
|