研究課題/領域番号 |
15K09154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須田 将吉 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (70714509)
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研究分担者 |
清水 逸平 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60444056)
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研究協力者 |
南野 徹
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞老化 / 老化細胞除去 / 血管新生 / 活性酸素 |
研究成果の概要 |
老化細胞の蓄積が様々な疾患の原因と考えられている。本研究ではSAGPという老化で発現が上昇し、細胞老化を防ぐ分子に注目した。SAGPはリソソームの恒常性を維持し細胞老化を防ぐ分子であり、SAGPを補うと動脈硬化や血管機能、血管新生の能が改善することが分かった。さらに、近年、老化細胞は保護するのではなく、除去してしまい、正常な若い細胞の増殖を促した方が良いという報告も多く出てきている。そこでSAGP陽性の老化細胞を除去したところ、糖尿病や動脈硬化の進展が抑制されることが分かった。これらの結果から、SAGPは新たな疾患の治療になりうるということが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の治療は様々開発されてきているが、近年ポリファーマシーの問題も顕在化してきており、新しい治療が望まれている。老化はこれらの疾患の基盤の病態であるが、老化を標的とした治療はこれまで成功していない。本研究では細胞老化を標的として、生活習慣病の治療を行うという全く新しい治療の開発を目的とした研究である。研究の結果から、SAGPという細胞を老化から保護する分子を新たに同定し、SAGPを標的とした治療、動脈硬化や糖尿病などの疾患に有用である可能性を示すことができた。現在SAGPに対するワクチン療法など臨床応用を視野にいれた研究も行っている。
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