研究課題/領域番号 |
15K09308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 大阪医科大学 (2017-2018) 山形大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
荒若 繁樹 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00344789)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経病態 / 神経変性 / パーキンソン病 / αシヌクレイン / アデノシンA2a受容体 / モデル動物 / アデノ随伴ウイルス / 動物モデル / 神経内科 / 分子病態 / 生化学 / 神経変性疾患 / α-シヌクレイン / 神経内科学 / 病態生化学 |
研究成果の概要 |
アデノシンA2a受容体ノックアウトマウス脳の中脳黒質にアデノ随伴ウイルス(AAV)を用いてα-シヌクレインを発現させることにより、α‐シヌクレインによって惹起されるドパミン神経細胞変性、α‐シヌクレイン凝集体形成および炎症細胞の集簇に対するアデノシンA2a受容体抑制の効果を解析することを目的とした。AAVをアデノシンA2a受容体ノックアウトマウスおよびコントロールマウスに接種し、接種後2、4、8週間後、脳を採取した。脳組織をチロシン水酸化酵素に対する抗体で免疫染色し、残存するドパミン神経細胞数を定量した。その結果、ノックアウトマウスでは神経細胞の脱落が抑制されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病は病理学的に黒質線条体系のドパミン神経細胞の脱落とα-シヌクレイン凝集体の形成によって特徴付けられる。α-シヌクレインの凝集体形成過程が、ドパミン神経細胞の脱落に深く関与していると考えられているが、α-シヌクレインによって惹起される神経毒性を抑制する方法は未だ確立されていない。本研究より、アデノシンA2a受容体の発現抑制が、α-シヌクレインの神経毒性を緩和させる効果ももつ可能性が示唆された。さらに解析を進めることにより、アデノシンA2a受容体の機能抑制を介した治療の可能性が拡がることが期待される。
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