研究課題
基盤研究(C)
骨髄異形成症候群(MDS)は難治性の血球減少をきたす治療抵抗性造血器腫瘍である。MDSの腫瘍細胞は抗癌剤に対して抵抗性を示すことが多く、その克服が大きな課題となってきた。本研究では骨髄微小環境がMDS腫瘍細胞に薬剤抵抗性を付与する可能性について研究を行い、細胞株を用いた実験でストローマ細胞がdel(5q)由来MDS細胞にレナリドミド耐性を付与することを確認したが、インテグリンなど表面の接着分子の発現には有意な変化は認めず、これらの薬剤耐性は接着分子を介しているものではないことが明らかとなった。
本研究では骨髄異形成症候群(MDS)の腫瘍細胞が骨髄微小環境から薬剤耐性を付与されることについて検討を行った。その結果、del(5q) MDS細胞は骨髄ストローマ細胞によってレナリドミドに対する耐性を付与されることを確認した。表面の接着分子の発現量には変化が認められず、薬剤耐性機序は明確になっていないが、本領域において一つの知見を提供できたものと考えられる。また、本研究では臨床検体からのストローマ細胞の分離の試みも準備を進め、実際の患者における腫瘍と骨髄微小環境の関連を検討する足がかりを形成できたと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 2件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 1件、 招待講演 9件)
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