研究課題/領域番号 |
15K09637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小野田 正志 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (10582562)
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研究分担者 |
浅尾 裕信 山形大学, 医学部, 教授 (80250744)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ALK転座 / 新生児間質性肺腫瘍 / FLIT / ALK関連腫瘍 / A2M-ALK / FISH / 5'RACE / 全ゲノムシークエンス / G-band |
研究成果の概要 |
新生児肺腫瘍Fetal Lung Interstitial Tumor(FLIT)の疾患特異的遺伝子を同定するため, 病理学的にFLITと診断した3例を系統解析した. 腫瘍からG-band法でt(2;12)(p23;p13), FISH法でALK break signalを検出した. 5'RACE法, 全ゲノムシークエンス法を応用した転座解析系で, ALKの新規融合遺伝子alfa-2 macroglobulin(A2M)-ALKを同定, さらにFISH法によるA2M-ALK転座簡易解析系を確立した. A2M-ALK転座の発見は, FLITの病態解明, 治療戦略に大きく寄与すると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児肺腫瘍 Fetal Lung Interstitial Tumor (FLIT) は, 2010年に新たに報告された稀な新生児間質性肺腫瘍である. 治療法に一定の見解はなく, 発症機序, 疾患特異的遺伝子は未解明であった. 本研究では, FLITがALK 2p23転座, 特にA2M-ALK転座を有するALK関連腫瘍の一つである可能性が示唆された. ALK転座の同定と新規腫瘍関連分子としてのA2Mの発見はALKとともにFLITの病態解明に大きく寄与するとともに, 分子標的薬の応用による治療成績の向上が見込まれることから, 稀な腫瘍の治療方法の拡大につながり, 学術的な意義は極めて高い.
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