研究課題/領域番号 |
15K09714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
谷本 公重 香川大学, 医学部, 教授 (10314923)
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研究分担者 |
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
西田 智子 香川大学, 教育学部, 教授 (00243759)
加藤 育子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00613720)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
鈴木 智子 四国大学, 看護学部, 准教授 (60518067)
鈴木 麻友 香川大学, 医学部, 助教 (10786528)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 愛着 / 母子相互作用 / 母乳育児 / 授乳 / NIRS / 近赤外分光法 / 乳児 / 成育 / 発育 / 脳血流 / 母子相関 / 母乳 |
研究成果の概要 |
本研究は、母児相互作用の客観的指標を確立し、母児間の愛着形成のメカニズムを解明することである。近赤外分光法による2チャンネルの携帯型近赤外光組織酸素モニタ装置を用いて、母児同時に前頭前皮質の血液循環を、「母児分離」「ケアリング」「授乳」の3つの場面の間で測定した。 母児の酸素化ヘモグロビンについて、児に対して母のデータ時間を移動して相関を検討(交差相関)し、絶対値が最大となるタイムラグを検討した結果、ヒストグラムにおいて、パラメトリックな分布を示し、0~0.3の間に最大の分布を示した。また、状態別の交差相関ランクを検討した結果、ケアリング中に対して授乳中の方がより母児の相関を示す傾向がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次代の社会を担う成育過程にある小児の尊厳が重んぜられ、妊娠期からの切れ目ない支援と心身の健やかな生育の確保を行うために、科学的知見に基づく愛着形成の促進の強化が必要である。今回、非侵襲的に組織の酸素代謝・血液循環の変化測定ができる機器を用いて、母子の前頭皮質で同時に測定を行った。子どものデータを基準にして母親の変化を確認すると、母親は子どもから少し遅れて変化をしていた。これは、母親がわが子を感じ取り、変化させている可能性がある。また、その変化の母親と子どもの同期は、あやすなどの育児行動中より母乳による授乳中の方が強い傾向があった。母乳育児による愛着・母子相互作用の強化の可能性が示された。
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