研究課題/領域番号 |
15K09970
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
山根 登茂彦 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20526660)
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研究分担者 |
久慈 一英 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90283142)
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20438823)
良沢 昭銘 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60363123)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 低酸素 / 膵臓癌 / F-18 FMISO / PET/CT |
研究成果の概要 |
まず膵臓癌患者についてFMISO-PET/CTを行うプロトコールの確立を試み、FMISO 7.4MBq/kgを静注し150分後よりPET/CTで撮像するプロトコールで妥当であることが示された。 次に手術予定の膵臓癌症例に対しFMISO-PET/CTを行い、以下の結果を得た:(1)手術適応外症例の方がFMISO集積は高い傾向があったが有意差はなかった。(2) 手術標本でHIF-1α発現が強いとFMISO集積は高い傾向があったが有意差はなかった。(3) FMISOの高集積が見られた群は見られなかった群に対し、無再発生存および全生存が有意に短かかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポジトロン断層・コンピュータ断層複合撮影(PET/CT)を用いることで、腫瘍の代謝や機能情報を得ることができる。本研究は組織低酸素を評価できるとされる[18F]fluoromisonidazole (FMISO)と呼ばれる放射性医薬品を用い膵臓癌の低酸素を非侵襲的に評価し、これが予後に関連するか否かについて検討を行った。 手術が予定された膵臓癌の症例に対してFMISO-PET/CTを行い、検討を加えた。FMISOの高集積が見られた膵癌は再発しやすく、また早期に死亡する傾向が得られた。FMISO-PET/CTは、治療方針の決定など、膵癌のマネージメントにおいて重要な判断ができる可能性が示唆された。
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