研究課題/領域番号 |
15K09993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木梨 友子 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (80252534)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ホウ素中性子捕捉療法 / 中性子 / アブスコパル効果 / DNA損傷 / 分割照射 |
研究成果の概要 |
個体の放射性感受性の差が中性子照射時のアブスコパル効果に影響するかどうかを調べた。放射性高感受性であるSCIDマウスの中性子感受性は、口腔粘膜障害死において放射線感受性の指標であるRBE値はSCIDマウスでは1.61、比較対象の近交系C3Hマウスは2.08であった。一方、照射部位ではない脾細胞のアポトーシス比較によるRBE値はSCIDマウスでは1.67、C3Hマウスは2.12で、口腔粘膜障害と非照射部位の脾細胞のRBE値はいずれもSCIDマウスがC3Hマウスより低かった。この結果から中性子照射では非照射部位のアブスコパル効果は放射線感受性の差が縮小されることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの放射線治療では放射線治療後に白血球のうちのリンパ球数が低下するとともに免疫能が低下する。中性子照射によるホウ素中性子捕捉療法では腫瘍選択性が高く正常組織に対する副作用は低く抑えられるが、中性子照射後の免疫反応については知見が少ない。中性子照射後の免疫組織である脾細胞の応答についての研究成果はBNCTプラス免疫療法のための適正なプロトコルの提案が可能となる。
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