研究課題/領域番号 |
15K10220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 岐阜大学 (2018) 京都府立医科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
土井 潔 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40305579)
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研究協力者 |
山野 哲弘
白石 裕一
山崎 祥子
夜久 均
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2015年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 運動負荷試験 / 僧帽弁形成術 / 機能性僧帽弁狭窄 / 心臓超音波検査 / 不活性ガス再呼吸法 / 術後リハビリテーション |
研究成果の概要 |
僧帽弁形成術後の患者において、小さいサイズの人工弁輪を使用した場合には運動負荷により僧帽弁位圧格差の上昇(僧帽弁狭窄)を来たすことが報告されている。本研究では形成術後患者における運動負荷中の心拍出量を不活性ガス再呼吸法によって計測し人工弁輪サイズとの関係を評価した。 健常者と形成術後患者との比較では、患者群で運動時の心拍出量は有意に低かった。運動負荷時の心拍出量は人工弁輪サイズに関わらず一定で、この傾向は心エコーを用いた心拍出量計測値でも同様であった。本研究は強度の運動負荷が可能な患者を対象にしており、その範囲では僧帽弁狭窄が存在しても運動負荷時の心拍出量を維持出来ることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
僧帽弁形成術後の運動負荷誘発性狭窄症の臨床的意義についてこれまで議論されてきた。本研究は心機能が良好な患者であれば、高度狭窄が存在しても運動中の心拍出量を維持出来ることを示した。しかしながら狭窄症を有する患者では、同じ心拍出量を確保するための心筋エネルギー消費量は大きくなるため、低心機能患者では問題となると予測される。今後はMRI流体解析などによるエネルギー損失の評価を研究に導入する予定である。
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