研究課題
基盤研究(C)
肺癌の外科治療で最も頭を悩ませるのは、術後再発である。手術時を反省するに、癌細胞が少数でも胸腔内に残存している可能性が懸念される場合、特に再発が多いように思われる。病期が進んでいないのにもかかわらず再発をきたした場合、胸腔内の洗浄細胞診で癌細胞が陽性であった時など顕著である。癌細胞がどのように胸腔内からリンパ管内に移動して転移を形成するかを、蛍光癌細胞をラットの胸腔内に移植し、継時的にその移動状況を、蛍光顕微鏡下に観察する実験を試みた。蛍光癌細胞の作製には以前から成功しており、血管内の移動状況は既に論文にしたが、今回の課題であるリンパ管内の移動状況は、ついに成功せずに、研究期間が終了した。
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