研究課題/領域番号 |
15K10324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北陸大学 (2016-2018) 旭川医科大学 (2015) |
研究代表者 |
高橋 寿明 北陸大学, 薬学部, 教授 (20363228)
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研究分担者 |
田中 潤也 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (70217040)
竹内 文也 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30281835)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 膠芽腫 / グリオーマ / Oct-3/4 / 化合物スクリーニング / 腫瘍幹細胞 / 浸潤 / 薬剤耐性 / MGMT / テモゾロミド / DNAメチル化 / ABCトランスポーター |
研究成果の概要 |
浸潤性に発育する悪性グリオーマ治療は抜本的な改善に至っていないのが現状である。我々はこれまでにOct-3/4がグリオーマの予後不良因子(腫瘍幹細胞性、浸潤、血管新生、薬剤耐性)に正の相関を示すことを見いだしてきた。そこでOct-3/4プロモーター下でGFPを発現するヒト膠芽腫T98G細胞を樹立し、GFPの蛍光強度減弱を指標に、1,142種類の化合物(FDA承認および天然物由来)についてスクリーニングを行い、「万能治療薬」の開発を試みた。複数のヒット化合物の中から、臨床的にも有用性が高いと予想される化合物に着目し、腫瘍幹細胞性、浸潤、血管新生、薬剤耐性などに一定の効果があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性グリオーマは根治が極めて困難な疾患であり、既存の分子標的薬も有効な治療効果をあげているとは言い難い。本研究の特色は、申請者らが継続して行ってきた一連の研究成果(悪性グリオーマにおけるOct-3/4の役割)に基づき、分子標的薬でありながら「万能型」でもある新しい治療薬の開発を目指した点である。1,134種類の化合物の中から得られた候補化合物はOct-3/4発現抑制による悪性グリオーマの治療効果が期待できることに加えて、既に治療薬として国内外で使用されていることから、開発コストの大幅な削減も期待でき、その社会的意義は大きいと考えられる。
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