研究課題/領域番号 |
15K10387
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
古矢 丈雄 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00507337)
|
研究分担者 |
山崎 正志 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50281712)
國府田 正雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50361449)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 脊髄症 / ラット / 頚髄 / 動的因子 / 圧迫性脊髄症 / 胸髄 |
研究成果の概要 |
圧迫性脊髄症の発症には脊髄への静的圧迫に加え動的因子の関与が重要とされる。今回ラット頚椎椎弓下に2枚のシートを頭尾側に並べて挿入し圧迫部位に動きを持たせたモデルを作成し、神経症状への動きの影響を検討した。行動学的評価では、動きを模した2枚シート群は、1枚シート群よりも重度の脊髄症を呈した。組織学的評価では2枚シート群で1枚シート群よりも前角神経細胞数が有意に減少し、皮質脊髄路における髄鞘面積も低値となった。シートを2枚挿入し圧迫部位の動きを再現したラット圧迫性脊髄症モデルは、従来の静的圧迫モデルと比べより重度の脊髄症を認めた。動的因子の付加によって神経症状は重篤となることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
圧迫性脊髄症の発症には脊髄への静的圧迫に加え、圧迫部位での動的因子(動き)の関与が重要とされる。水膨張シートを脊髄の上に2枚並べて挿入し、2枚の切れ目での圧迫部位における動きを再現した今回のラット圧迫性脊髄症モデルは、従来の1枚シートによる圧迫モデルと比べ、より重度の脊髄症を呈することが明らかとなった。このことから、動的因子が加わることによって、圧迫性脊髄症の神経症状はより重篤化することが証明された。本研究から得られた知見は、臨床において、可動性の大きな症例に対し固定術を併用することの有効性を支持する重要な基礎的データであると考える。
|