脊柱靭帯骨化症の骨化抑制に向けたmicroRNA標的核酸医療の開発

• 研究課題/領域番号: 15K10403
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 滋賀医科大学
• 研究代表者: 彌山 峰史 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60362042)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 後縦靱帯骨化 / 黄色靱帯骨化 / microRNA解析 / Wnt signaling / 内軟骨性骨化 / 後縦靱帯骨化症 / 黄色靱帯骨化症 / マイクロRNA / サイトカイン解析 / 後縦靭帯骨化 / 黄色靭帯骨化 / サイトカイン

研究成果の概要

後縦靱帯骨化（OPLL）、黄色靱帯骨化（OLF）における骨化巣形成は内軟骨性骨化に準じるが、本症では骨化前線部における細胞分化の恒常性が失われていると考えられる。骨芽細胞の分化を制御する因子としてmicroRNAに着目し、網羅的解析を行った。その結果、OPLL由来の培養細胞ではhsa-miR-487b-3p down-regulationが有意にみられ、その標的因子としてWnt/β-catenin、Runx2が挙げられた。OPLLではmicroRNAの発現変化によりこれらの転写因子、シグナル伝達が賦活化され、骨芽細胞の分化が過剰に促進されていることが病態の1つとして考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Wnt signaling pathway correlates with ossification of the spinal ligament: A microRNA array and immunohistochemical study (2018)
  • 著者名/発表者名: Yayama Takafumi、Mori Kanji、Okumura Noriaki、Nishizawa Kazuya、Kumagai Kosuke、Nakamura Akira、Imai Shinji
  • 雑誌名: Journal of Orthopaedic Science 巻: 23 号: 1 ページ: 26-31
  • DOI: 10.1016/j.jos.2017.09.024
  • 査読あり
• [雑誌論文] 脊髄円錐上部症候群をきたした骨粗鬆症性椎体骨折の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森本 茂、笠原俊幸、久山陽一郎、北川誠大
  • 雑誌名: 中部整災誌 巻: 印刷中
• [学会発表] 胸腰椎移行部疾患の神経学的特徴 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森 幹士、西澤和也、 中村 陽、森本 茂、今井晋二
  • 学会等名: 第129回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会
• [学会発表] 頚椎後縦靭帯骨化症の骨化進展におけるmicroRNAの役割 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、森 幹士、 奥村法昭、熊谷康佑、前田 勉、 西澤和也、中村 陽
  • 学会等名: 第32回日本整形外科学会基礎学術集会
• [学会発表] 脊柱靱帯骨化における免疫機構と低酸素ストレス適応 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、森 幹士、 奥村法昭、熊谷康佑、前田 勉、 西澤和也、中村 陽
  • 学会等名: 第32回日本整形外科学会基礎学術集会
• [学会発表] 胸腰椎移行部疾患による円錐上部症候群の神経学的特徴 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森 幹士、西澤和也、 笠原俊幸、今井晋二
  • 学会等名: 第1回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
• [学会発表] 脊柱靱帯骨化における脈管誘導因子の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森 幹士、奥村法昭、 熊谷康佑、前田 勉、今井晋二
  • 学会等名: 第1回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
• [学会発表] 頚椎後縦靭帯骨化症の骨化過程におけるmicroRNAの関与 (2016)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、森 幹士、奥村法昭、前田 勉、西澤和也、中村 陽
  • 学会等名: 第31回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡市）
  • 年月日: 2016-10-13
• [学会発表] 脊柱靭帯骨化細胞におけるサイトカインネットワークの変化 (2016)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、奥村法昭、前田 勉、森 幹士、西澤和也、中村 陽
  • 学会等名: 第31回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡市）
  • 年月日: 2016-10-13
• [学会発表] 脊髄円錐症候群をきたした骨粗鬆症性椎体骨折の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森本 茂、笠原俊幸、種村雅人、久山陽一郎、北川誠大
  • 学会等名: 第127回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会
  • 発表場所: まつもと市民芸術館
  • 年月日: 2016-09-30
• [学会発表] 脊柱靭帯に由来する培養靭帯細胞の網羅的サイトカイン解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、奥村法昭、前田 勉、森 幹士
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（横浜市）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 頚椎後縦靭帯骨化由来の培養靭帯細胞に対する網羅的microRNA解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、今井晋二、森 幹士、西澤和也、奥村法昭、塩路 傑、尾田和広
  • 学会等名: 日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 富山国際会議場（富山市）
  • 年月日: 2015-10-22
• [学会発表] 頚椎黄色靭帯骨化症の治療経験 (2015)
  • 著者名/発表者名: 彌山峰史、森本 茂、種村雅人、笠原俊幸、久山陽一郎、北川誠大
  • 学会等名: 中部日本整形外科災害外科学会
  • 発表場所: ウインクあいち（名古屋市）
  • 年月日: 2015-10-02