研究課題/領域番号 |
15K10536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柴田 晶カール 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70432490)
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研究分担者 |
井口 直也 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00372623)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 造影剤腎症 / 腹部大動脈瘤 / 血管内ステントグラフト内挿術 / ステント内挿術 / 循環器 / 高血圧 / 生体分子 / 生理学 / 内科 |
研究成果の概要 |
腎機能低下患者の血管内治療後の造影剤腎症の発症機序の解明が目的である。腹部大動脈瘤患者のステント内挿術において尿中neutrophil gelatinase-associated lipocalin (NGAL)を測定し腎障障害の程度を評価した。造影剤投与量に関連してNGALの増加を認め造影剤と腎障害の容量依存性を確認した。アンギオグラフィ撮影装置の時間空間分解能の改良、造影剤の希釈や術前CT画像から血管3次元構築を利用した術中解析等により造影剤投与量を大幅に減少させることが可能である。血液透析による造影剤除去は侵襲を伴うため現実的な造影剤腎症の発症予防法ではないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者へのヨード造影剤の投与は造影剤腎症の発症リスクを伴う。腹部大動脈瘤患者のステント内挿術において精密に腎障害を判断する生体マーカーを測定することで造影剤腎症発症と造影剤量の容量依存性を確認した。アンギオグラフィ撮影装置の改良、造影剤の希釈や術中画像解析強化等により造影剤投与量を大幅に減少させることで腎障害を発症するほどの投与に達しないことが明らかとなり造影剤腎症発症の予防が可能となった。血液透析による造影剤除去は現実的な造影剤腎症の発症予防法ではないことが示唆され今後治療を受ける患者にとっては意義のある成果となった。
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