研究課題/領域番号 |
15K10742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
紫野 正人 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (20550015)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 内側前庭神経核 / セロトニン / 一過性虚血 / パッチクランプ法 / 発火特性 / 自発発火 / パッチクランプ / 虚血 / シナプス後電流 / 舌下神経前位核 / 電気生理 |
研究成果の概要 |
一過性虚血により内側前庭神経核ニューロンの86%は自発発火を停止する。この自発発火停止中のニューロンに中枢神経系の神経伝達物質であるセロトニンを投与したときのニューロンの自発発火の様子をスライスパッチクランプ法を用いて調べた。解析可能な16のニューロンのうち、セロトニン投与後速やかに自発発火が改善するもの(n=7)と、変化のないもの(n=9)がみられた。このことは、セロトニンが5分程度の一過性血流障害で機能低下している内側前庭神経核ニューロンの発火特性に修飾を与えることを示しており、セロトニンが新たなめまいの治療薬となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化と異常気象のため、脳梗塞に至らないまでも、脳幹への一過性血流障害のために生じるめまい(椎骨脳底動脈循環不全症)は日常診療で頻繁に遭遇する。めまい患者は増加している反面、めまいに対する新たな治療薬はない。治療薬となるための条件は、前庭動眼反射や眼振解発の中枢である内側前庭神経核のニューロン発火特性に影響を与える必要がある。 そこで本研究では抗うつ薬としてすでに使用されているセロトニン作動薬に着目した。一般的にセロトニンは慢性的なめまいに有効とされているが、虚血負荷をうけた内側前庭神経核ニューロンに対する即時的な作用を調べることで、めまいに対する適応追加の基礎データとなりうるかを検証する。
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