研究課題/領域番号 |
15K10840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 篤也 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30437404)
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研究分担者 |
三上 章良 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 教授 (60301272)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 緑内障 / 睡眠 / 眼圧変動 / 持続眼圧測定 / 持続酸素飽和度測定 |
研究成果の概要 |
診察時の眼圧が正常であるにもかかわらず進行性の緑内障20例に対し、コンタクトレンズセンサーによる24時間眼圧変動測定と、睡眠中酸素飽和度モニタリングを行った。データ取得が可能であった19例のうち、17例は診察時間帯外に眼圧ピークを認めた。19例のうち1例で睡眠時無呼吸症候群が発見された。これらの結果により、正常眼圧での進行性の緑内障においては診察時間帯外、特に睡眠中に眼圧ピークを迎える症例が正常者より更に多いことが分かったが、睡眠時無呼吸症候群の頻度が非常に高いとは言えなかった。また、コンタクトレンズセンサーによる持続眼圧変動測定により、一過性の角膜変形と近視化が生じることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常眼圧において進行性の緑内障では、夜間高眼圧の割合が極めて高いことが分かった。これは、24時間眼圧変動測定が緑内障診療方針決定のために必須であることを強く支持する。加えて、睡眠時無呼吸症候群がほとんど見られなかったことより、睡眠障害より眼圧変動の方が重要である可能性を示した。コンタクトレンズセンサーによる眼圧変動測定を取り入れることで、的確な治療方針決定を補助し、失明減少に貢献出来る。また、コンタクトレンズセンサーによる一過性角膜変形および近視化の病態を明らかにしたことで、血糖など種々の領域に応用されているコンタクトレンズセンサーを幅広く安全に臨床応用していく上での基礎データが得られた。
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