研究課題/領域番号 |
15K10900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
小阪 淳 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (40243216)
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研究分担者 |
若林 毅俊 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90302421)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視機能再建 / 末梢神経移植 / マイクロサージェリー / 網膜神経節細胞 / microsurgery / 血管柄付き移植 / 視神経 / 軸索再生 / 瘢痕 / Myelin Basic Protein / 視覚中枢 / 視覚刺激 |
研究成果の概要 |
視神経切断端への血管柄付き末梢神経移植法を改良し、高度な視覚機能の再建を目指す基礎研究を行った。網膜-視覚中枢神経の1対1のシナプス結合(retinotopy)の再構築に関わるEphA5とephrinA2の、視神経切断前後、末梢神経移植前後の発現変動を解析する準備を整えた。血管柄付き正中神経移植、坐骨神経移植、顔面神経移植を試み、それぞれの長所短所を考察した。視神経切断による細胞変化は、軸索が切断される網膜神経節細胞のみならず、その環境を構成する網膜組織にも変化を与えることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管柄付き末梢神経移植法は、改良の余地を残している。しかし、利用する末梢神経の種類によって、侵襲の程度に大きな差があると示された点は、手術を受ける個体の状況により手術法を柔軟に変更できる可能性を示したもので、この手術法の未来への可能性を拡げたと言える。一方で、視神経切断により影響を受け、細胞死に至る変化を起こすのは、視神経を軸索とする網膜神経節細胞に限られると信じられてきた。本研究成果により、網膜神経節細胞を取り巻く他の細胞種にも変化が起こり、障害の大きさに関与するのではないかと示唆されたことは、従来の中枢神経細胞死の研究領域の考え方を改訂する画期的な知見である。
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