研究課題/領域番号 |
15K10931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
田中 水緒 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医長 (60565232)
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研究分担者 |
永原 則之 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10208043)
片山 映 日本医科大学, 医学部, 助教 (10333113)
田中 祐吉 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 臨床研究所長 (50420691)
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研究協力者 |
後藤 裕明
北河 徳彦
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児腫瘍 / 診断マーカー / 病理診断 / 融合遺伝子 / 免疫組織学的検査 / 免疫組織学的 / 腎明細胞肉腫 / alpha-internexin / ALK融合遺伝子 / 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍 / 先天性嚢胞性腺腫様奇形 / FLIT / internexin alpha |
研究成果の概要 |
小児固形腫瘍の高精度マーカーの同定を行い、迅速・正確な病理診断に実用化する目的で、腎腫瘍と肺腫瘍を対象に研究を行った。腎腫瘍では、腎明細胞肉腫のマーカーの候補としてalpha-internexinの検討を行い、感度・特異性ともに高いことを示した。また、近年同腫瘍で検出された遺伝子異常であるBCOR-ITDをホルマリン固定パラフィン包埋検体から安定的に検出することに成功した。肺腫瘍では新生児・乳児の肺腫瘍性病変であるfetal lung interstitial tumorと診断されていた一部で特異的なALK関連融合遺伝子を検出して、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の乳児期発症の1亜型を同定した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Alpha-internexinは市販の抗体を用いた免疫染色が可能であり、しばしば病理診断が困難である腎明細胞肉腫に対して簡便で特異性の高いマーカーが見出されたことの意義は大きい。また、BCOR-ITDを相当長期の保存期間を経た検体からも検出可能であることを示し得たことは、同腫瘍のアーカイブを用いた検討の可能性を広げたという点で重要な意義がある。乳児型肺炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の組織所見と遺伝子異常を明らかにしたことは、診断不能とされていた新生児・乳児の肺病変の一部が同症と診断されることで適切な治療法の選択がなされるという点で意義がある。
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