研究課題/領域番号 |
15K10974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
牧野 洋 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10397408)
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研究協力者 |
橋本 友紀 Barrow Neurology Institute, Research Director
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / くも膜下出血 / 腸内細菌 / マウスモデル / 腸内細菌叢 / 脳動脈瘤破裂 / 動物モデル / 乳酸菌 |
研究成果の概要 |
脳動脈瘤の発生及び破裂には、炎症が重要な役割を果たしている事が明らかになってきており、炎症をターゲットとした薬物による脳動脈瘤治療法の研究が進められている。近年、赤肉を多く摂取すると、血管に炎症を起こす物質が産生される事が明らかになった。また、乳酸菌には腸管のみならず、全身の炎症を抑える可能性が示されている。本研究は、腸内細菌叢を制御する事で炎症を抑制し、脳動脈瘤破裂を予防する事を目的とした。今回の研究では、腸内細菌を抑制するためにマウスに4種の抗生物質を投与したうえで、脳動脈瘤を誘導したところ、脳血管における炎症を抑制する事で、脳動脈瘤の発生頻度を低下させることができたため論文発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤破裂は社会復帰率約3割という悲惨な結末を招く。近年、画像診断の進歩により、未破裂脳動脈瘤の発見が増加しているが、発見された脳動脈瘤の破裂を予防するためには、開頭クリッピングやコイル塞栓術が行われている。手術療法は合併症も多いため、より非侵襲的な薬物などによる代替療法の開発が待たれているが、薬物により、脳動脈瘤の発生を抑制し破裂を予防することは、未だに実現されていない。今回我々は、マウスに4種の抗生物質を投与し、腸内細菌叢を抑制する事で脳血管における炎症を抑制し、脳動脈瘤の発生頻度を低下させることができた。動物実験ではあるが今後、薬物療法の確立に向けた一歩となる事が期待される。
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