研究課題/領域番号 |
15K10995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
石井 友理 東京医科大学, 医学部, 助教 (20649660)
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研究分担者 |
三島 史朗 東京医科大学, 医学部, 教授 (20260862)
瀬戸口 靖弘 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (90206649)
園田 清次郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (40226717)
坪井 良治 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70221421)
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研究協力者 |
前田 龍郎
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | aquaporin / 人工呼吸器誘発肺障害 / リアルタイムRT-PCR / ウェスタンブロッティング / 呼吸器誘発肺障害 / リアルタイムPCR / Aquaporin |
研究成果の概要 |
人工呼吸器による換気量の増大は肺障害を引き起こすとされる。Aquaporin(AQP)は細胞膜で水を透過させる機能を持ち、肺障害との関連が指摘されている。Ratを用いて換気量の増大がAQPに影響するかを検証した。人工呼吸器によって換気量を増大させ肺障害を作成した。肺におけるAQP1,5のmRNAと蛋白発現を測定した。AQPのmRNA発現は換気量の増大に伴い減少する傾向があった。蛋白発現はAQP1で換気量増大に伴い増加し、AQP5で換気量増大に伴い減少する傾向にあった。呼吸器誘発肺障害とaquaporinとが関連している可能性が示唆された。肺障害の予防や治療にAQPの制御が重要であると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、換気量増大に伴う肺障害(人工呼吸器誘発肺障害)がaquaporin(AQP)の発現に影響することが示された。人工呼吸器誘発肺障害は、重症呼吸不全における治療の合併症として重要である。この肺障害は致死的であるとともに医原性の肺障害とも考えられるため、治療による増悪因子の可能性があり予防や治療の解明が生命予後につながると期待される。今までウィルス性や化学性肺障害でのAQPとの関連は示されてきたが、呼吸器誘発肺障害との関連を示す研究は少ない。本研究により呼吸器誘発肺障害とAQPの関連を示したことで、予防や治療につながる研究の基礎を築くことが期待できると考える。
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