インプラント周囲の硬組織・歯周組織複合体への再生誘導

• 研究課題/領域番号: 15K11185
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 補綴・理工系歯学
• 研究機関: 大阪歯科大学
• 研究代表者: 楠本 哲次 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70186394)
• 研究分担者: 田口 洋一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (60434792) ; 小正 聡 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70632066)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: ナノ材料 / インプラント / アメロジェニン / ナノ構造

研究成果の概要

本研究では，インプラント埋入周囲組織の歯周組織の再生方法として，エムドゲインの主要タンパク質の一つであるアメロジェニンをスピンコート法によりコーティングすることで，更なる硬組織分化誘導を促す新規インプラント材料の創製を目指したところ，濃アルカリ処理を施した純チタン金属表面へのアメロジェニンのコーティングがin vitroおよびin vivoレベルでインプラント埋入周囲組織の硬組織分化誘導に大きな影響を与えることを明らかにした．また，この硬組織はセメント質である可能性が遺伝子解析から明らかでこの新規材料は硬組織および軟組織を同時再生できる材料として期待できる．

研究成果

• [雑誌論文] Osteogenesis-Related Gene Expression on Alkali-Modified NANOZR and Titanium Surfaces with nanonetwork Structures (2017)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Nishizaki M, Kusumoto T, Terada C, Yin D, Kawamoto A, Yamamoto S, Yoshimine S, Nishizaki H, Shimizu H, Okazaki J, Kawazoe T
  • 雑誌名: バイオインテグレーション学会雑誌 巻: 7 ページ: 87-94
  • NAID: 130007877882
  • 査読あり
• [雑誌論文] Evaluation of the Osteointegration of a Novel Alkali-Treated Implant System In Vivo (2017)
  • 著者名/発表者名: Kusumoto T, Yin D, Zhang H, Chen L, Nishizaki H, Komasa Y, Okazaki J, Komasa S
  • 雑誌名: Journal of Hard Tissue Biology 巻: 26(4) ページ: 355-360
  • NAID: 130006832122
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synergistic effect of nanotopography and bioactive ions on peri-implant bone response (2017)
  • 著者名/発表者名: Su YM, Komasa S, Li PQ, Nishizaki M, Chen R, Terada C, Yoshimine S, Nishizaki H, Okazaki J
  • 雑誌名: International Journal of Nanomedicine 巻: 12 ページ: 925-934
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The Impact of Previous Experience on Dentists’Attitudes toward Non-metal Clasp Dentures (2016)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Sato W, Naito D, Nishizaki M, Zhang H, Nakai K, Kusumoto T, Yoshimine S, Kon-I H, Takahashi K, Nishizaki H, Komasa Y, Okazaki J
  • 雑誌名: Journal of Osaka Dental University 巻: 50(2) ページ: 85-92
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Influence of titanium surface topography on in vitro differentiation of bone marrow mesenchymal stem cells into osteoblasts (2016)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Miyake A, Fujio M, Nishizaki M, Taguchi Y, Kusumoto T, Okajima Y, Yoshioka Y, Yoshimine S, Yamamoto S, Onchi Y, Kon-I H, Nishizaki H, Okazaki J
  • 雑誌名: バイオインテグレーション学会雑誌 巻: 6 ページ: 17-26
  • NAID: 40021072848
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Bioactivity of Titanium Surface Nanostructures Following Chemical Processing and Heat Treatment (2015)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Su YM, Taguchi Y, Yamawaki I, Tsutsumi Y, Kusumoto T, Nishizaki H, Miyake T, Umeda M, Tanaka M, Okazaki J
  • 雑誌名: Journal of Hard Tissue Biology 巻: 24(3) ページ: 257-266
  • NAID: 130005088085
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of a nanosheet surface structure of titanium on initial attachment of cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Taguchi Y, Nakazawa Y, Kusnoki T, Tashiro Y, Kusumoto T, Nishizaki H, Komasa Y, Okazaki J
  • 雑誌名: 日本口腔リハビリテーション学会雑誌 巻: 28(1) ページ: 1-10
  • NAID: 40020724533
  • 査読あり
• [学会発表] Antibacterial effect of silver nanoparticles coated titanium nanosheet (2017)
  • 著者名/発表者名: Zhang H, Komasa S, Su YM, Mashimo C, Kusumoto T, Wang PL, Wanghong Zhao, Nishizaki H, Okazaki J
  • 学会等名: The 95th General Session and Exhibition of the IADR
  • 発表場所: Moscone West, Sanflancisco, USA
  • 年月日: 2017-03-24
• [学会発表] アメロジェニンコーティングナノ構造析出純チタン金属がインプラント埋入周囲組織に与える影響について (2017)
  • 著者名/発表者名: 寺田知里, 小正 聡, 楠本哲次, 西崎 真理子, Chen L, Yin D, 波床 真依, 藤原到, 吉峰茂樹, 西崎 宏, 小正 裕, 岡崎定司
  • 学会等名: 平成29年度日本補綴歯科学会関西支部総会ならびに学術大会
• [学会発表] アメロジェニンコーティングナノ構造析出純チタン金属がインプラント埋入周囲歯周組織に与える影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 寺田知里, 小正 聡, 楠本哲次, Chen L, 波床真依, Yin D, 西崎 宏, 岡崎定司
  • 学会等名: 第15回日本再生歯科医学会大会
• [学会発表] タンパク質をコーティングしたナノ構造析出純チタン金属の生体適合性について (2017)
  • 著者名/発表者名: 楠本哲次, 小正 聡, 寺田知里, Chen L, 西崎 宏, 田口洋一郎, 岡崎定司, 小正 裕
  • 学会等名: 第47回日本口腔インプラント学会学術大会
• [学会発表] 歯根膜細胞がタンパク質をコーティングしたナノ構造析出純チタン金属のインプラント材料へ与える影響について (2017)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 楠本哲次, Zhang H, Chen L, 小正 裕, 西崎 宏, 岡崎定司
  • 学会等名: 第47回日本口腔インプラント学会学術大会
• [学会発表] アメロジェニンコーティングナノ構造析出純チタン金属板が骨髄細胞および歯根膜細胞の初期接着に与える影響について (2017)
  • 著者名/発表者名: 寺田知里, 小正 聡, 楠本哲次, Chen L, Yin D, 波床真依, 西崎 宏, 岡崎定司
  • 学会等名: 第47回日本口腔インプラント学会学術大会
• [学会発表] ナノ構造析出純チタンへのタンパク質のコーティングが硬組織分化誘導能に与える影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 寺田知里, 小正 聡, 楠本哲次, 西崎真理子, Su Y, Zhang H, Chen L, 西崎 宏, 岡崎定司
  • 学会等名: 日本補綴歯科学会第126回学術大会
• [学会発表] タンパク質のコーティングがナノ構造析出純チタン金属表面の硬組織分化誘導能に与える影響について (2016)
  • 著者名/発表者名: 寺田 知里, 小正 聡, 楠本 哲次, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 公益社団法人日本口腔インプラント学会 第36回近畿・北陸支部学術大会
  • 発表場所: 富山国際会議場，富山市 富山県
  • 年月日: 2016-12-18
• [学会発表] 表面構造制御新規インプラント材料表面における生体適合性について (2016)
  • 著者名/発表者名: 西崎 真理子, 小正 聡, 藤尾 美穂, 寺田 知里, 楠本 哲次, 西崎 宏, 田中 昌博, 岡崎 定司
  • 学会等名: 第30回日本口腔リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 京都市国際交流会館，京都市 京都府
  • 年月日: 2016-11-20
• [学会発表] 糖尿病状態がTNS析出純チタン金属表面に及ぼす影響について (2016)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 田口 洋一郎, 楠本 哲次, 岡島 裕梨, 吉岡 紀代子, 篠原 憲吾, 武田 智香子, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 第23回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 福岡国際会議場，福岡市 福岡県
  • 年月日: 2016-10-22
• [学会発表] 濃アルカリ処理を行った新規インプラント材料の生体適合性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 西崎 真理子, 田口 洋一郎, 楠本 哲次, 佐藤 航, 寺田 知里, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 第46回日本口腔インプラント学会学術大会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場，名古屋市 愛知県
  • 年月日: 2016-09-17
• [学会発表] 浸漬アルカリ溶液の濃度が純チタン金属表面の骨形成活性に与える影響について (2016)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 田口 洋一郎, 楠本 哲次, 寺田 知里, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 日本バイマテリアル学会 第11回関西若手研究発表会
  • 発表場所: 神戸大学百年記念館，神戸市 兵庫県
  • 年月日: 2016-08-06
• [学会発表] 加熱処理ナノ構造析出純チタン金属が骨髄細胞の初期接着能に与える影響について (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤尾 美穂, 小正 聡, 蘇 英敏, 西崎 真理子, 楠本 哲次, 関野 徹, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 公益社団法人日本補綴歯科学会第１２５回学術大会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂，金沢市 石川県
  • 年月日: 2016-07-09
• [学会発表] チタン合金への濃アルカリ処理が硬組織形成誘導に与える影響について (2015)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 田口 洋一郎, 西崎 真理子, 楠本 哲次, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 第29回日本口腔リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 徳島大学長井記念ホール（徳島県・徳島市）
  • 年月日: 2015-11-15
• [学会発表] グルコース濃度の変化がTNS析出純チタン金属表面に及ぼす影響について (2015)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 田口 洋一郎, 蘇 英敏, 藤尾 美穂, 西崎 真理子, 内藤 大介, 楠本 哲次, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 平成27年度日本補綴歯科学会関西支部総会ならびに学術大会
  • 発表場所: 兵庫医療大学（兵庫県・神戸市）
  • 年月日: 2015-11-07
• [学会発表] 純チタン金属表面に析出されたナノ構造への加熱処理がラットの骨髄細胞の硬組織分化誘導に与える影響について (2015)
  • 著者名/発表者名: 小正 聡, 田口 洋一郎, 楠本 哲次, 西崎 宏, 岡崎 定司
  • 学会等名: 第45回日本口腔インプラント学会学術大会
  • 発表場所: ホテルグランヴィア岡山（岡山県・岡山市）
  • 年月日: 2015-09-23
• [学会発表] 濃アルカリ処理により純チタン金属表面に析出させたナノ構造への加熱処理の影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤尾 美穂, 小正 聡, 蘇 英敏, 関野 徹, 楠本 哲次, 西崎 宏, 田中 昌博, 岡崎 定司
  • 学会等名: 公益社団法人日本補綴歯科学会第124回学術大会
  • 発表場所: 埼玉ソニックシティ（埼玉県・大宮市）
  • 年月日: 2015-05-31
• [学会発表] Effect of TNS-modified structure of titanium alloys on cell differentiation (2015)
  • 著者名/発表者名: Komasa S, Taguchi Y, Kusumoto T, Nishizaki H, Okazaki J
  • 学会等名: 2015 Biennial Joint Congress of JPS-CAP-KPS
  • 発表場所: 小涌園（静岡県・箱根市）
  • 年月日: 2015-04-12