研究課題/領域番号 |
15K11325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松本 裕子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50221594)
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研究分担者 |
渋谷 鉱 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70130523)
山口 秀紀 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (50220273)
小宮 正道 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40186812)
小野 眞紀子 (池田眞紀子) 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (00267113)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 静脈麻酔薬 / プロポフォール / 抗アポトーシス作用 / 抗アポトーシ作用 / Akt / MAP Kinase / ATF-2 / MAP kinase |
研究成果の概要 |
呼吸器疾患の既往を持った患者の周術期呼吸管理を行うにあたり,それらの患者に対する静脈麻酔薬の影響を検討することは重要である.本研究では,ヒト気管支平滑筋細胞および肺胞上皮細胞由来培養細胞を用いてAkt伝達経路におけるプロポフォールの影響について検討した.プロポフォールはGSK-3βのリン酸化を促進することによって細胞周期を進行させ,抗アポトーシス作用を現す可能性が示唆された.さらに,プロポフォールはHydrogen peroxideによるアポトーシス制御因子のBcl-2,Bcl-xL発現抑制に対して拮抗的に作用することから,NLRP1インフラマソームに対して抑制的に作用する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では呼吸器系組織由来培養細胞に対する静脈麻酔薬 プロポフォールの作用を検討したところ,Akt伝達経路を介して抗アポトーシス作用を示すことが示唆された.気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の既往を持った患者の周術期呼吸管理を行うにあたり,それらの患者に対する静脈麻酔薬の影響を検討することは,静脈麻酔薬の適正かつ有効な使用に貢献するものと思われる.本研究成果は基礎研究段階であるが,プロポフォールの適正使用を検討するにあたり重要な情報となる。
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