研究課題/領域番号 |
15K11352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
川上 正良 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (20244717)
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研究分担者 |
和中 明生 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90210989)
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研究協力者 |
下村 忠弘
Richman J. M.
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究では、上顎の形成に及ぼすWntシグナルの影響について検討した。 上顎突起と前頭鼻突起が癒合する前の(Stage 22)embryoの上顎突起にWntシグナルを阻害するDkk-1を投与すると、上顎の形成異常を引き起こした。Dkk-1投与6時間後では、上顎突起組織におけるBmp4、Sox9、Tbx22、Barx1 の遺伝子発現が減少し、細胞増殖能が低下した。Wntシグナルは、これらの遺伝子発現を活性化させることで顎顔面の形態形成をコントロールすることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎顔面は複雑な発生過程を有し、そのメカニズムは不明な点が多い。唇顎口蓋裂をはじめとする顎顔面の形成異常に対して、発生生物学的手法を用い、発症メカニズムを明らかにしようとする本研究は、歯科矯正学の分野ではあまり手のつけられていなかった研究である。本研究で得られた結果は、Wntシグナル伝達の異常が、ヒトの口唇裂や口蓋裂の原因であり、その発症機構の一端が明らかとなることが予想される。
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