研究課題/領域番号 |
15K11382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
久保田 健彦 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50303136)
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研究分担者 |
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 医療・福祉 / 歯周病 / アルツハイマー病 / 遺伝子解析 / 免疫病理学 / ネットワーク解析 / 遺伝子 / 免疫病理 / 歯学 / 遺伝子発現 / 免疫学 / 病理学 / タンパク質局在 |
研究成果の概要 |
Amyloid beta (A4) precursor protein (APP), Neprilysin (NEP) が歯周炎罹患歯肉局所で有意に発現上昇していること、発現細胞がAPPがMacrophagesであることに対し、NEPでは炎症の程度によりその発現細胞に違いが見られ好中球、線維芽細胞に発現を認めた。(Archs Oral Biol 2017)。歯周炎罹患歯肉組織の炎症性組織代謝についてマトリックス破壊酵素 (MMPs) とインヒビターのバランスからアルツハイマー病関連分子の発現調節に至る一連の研究成果を学術賞受賞を機に総説にまとめた(日本歯周病学会雑誌2018)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病と認知症の主体であるアルツハイマー病(AD)の関係は、加齢・炎症に伴う歯周-全身関連疾患として注目を集めている。我々は、歯周炎歯肉組織で、AD原因遺伝子のひとつであるAmyloid beta precursor protein (APP)をはじめAD関連遺伝子群が発現亢進していることを発見し、一連の研究を行ってきた。その結果、歯周病とADに共通する生物学的ネットワークから、慢性歯周炎が炎症を介してアルツハイマー病のリスクとなりうる機序の一端を明らかにした。歯周炎の予防・治療が認知症を防ぐとなれば、社会的意義が高く、超高齢化社会に向け極めて重要な研究成果を発信したこととなる。
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