研究課題/領域番号 |
15K11442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
犬飼 順子 愛知学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40319190)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 歯の酸蝕症 / エナメル質 / 微小表面硬さ / 表面粗さ / 再石灰化溶液 / pHサイクリング / ヌープ硬さ / フッ化物 / 脱灰 / 再石灰化 / 摩耗量 / 浸漬パターン / フッ化物イオン濃度 / 浸漬サイクル / 酸蝕症 / 脱灰ー再石灰化処理サイクル / 二次電子像 / 清涼飲料水 |
研究成果の概要 |
ヒトエナメル質試料を用いて歯の酸蝕症をより口腔内環境に近づけた条件で、歯の酸蝕症の具体的で効果的な予防方法を検討した.歯の酸蝕症は微小表面硬さと表面粗さで評価した。その結果、1)飲料の温度,2)飲料の酸の種類, 3)カルシウムやリンの含有,4)フッ化物の存在,5)脱灰‐再石灰化処理時間やサイクルの条件が歯の酸蝕症に影響した.また,歯の酸蝕症は口腔内のpHに最も影響を受け,次いでフッ化物の有無が影響されていた.さらに,プラークのようにpHが低い条件であってもフッ化物があることで,歯の酸蝕症を抑制できることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の生活習慣や口腔外の疾患に起因する歯の酸蝕症は酸によって発生するう蝕や歯周疾患に続く疾患として着目されている.しかし実際の口腔内では酸が存在しても唾液やペリクルの緩衝作用,再石灰化が作用ならびに歯質保護作用により,歯質の侵襲が妨げられていることが考えられ、これまでの基礎的研究結果が直接的に口腔内の症状として発現するとは言えない.本研究では,歯の酸蝕症に臨床応用につながる口腔内環境を反映させた基礎的研究をさらに積み上げ、より臨床応用できる歯の酸蝕症の予防方法や歯科保健指導内容に反映させることできる学術的・社会的成果を得た.
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