研究課題/領域番号 |
15K11496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
吉川 千鶴子 福岡大学, 医学部, 准教授 (60461539)
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研究分担者 |
高松 泰 福岡大学, 医学部, 教授 (50320297)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん化学療法 / 口腔粘膜炎予防 / 介入プログラム開発 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、がん化学療法における口腔粘膜炎を予防する介入プログラムを開発することである。エビデンスに基づく口腔粘膜炎予防のケア介入のために、各レジメンの特徴、身体症状・検査データの経過、食事や日常生活などのQOLへの影響を調査した。口腔粘膜炎のリスクに影響を与える要因は、レジメンの種類、歯科受診の有無、口腔衛生のセルフケア行動、血液検査データ(白血球数など)、口腔内乾燥であることを明らかになった。以上の結果から、口腔粘膜炎予防の介入プログラムの要素を構造化した。専門的口腔環境評価、専門的口腔清掃、日常の口腔アセスメントとセルフケア支援、保湿ケアにより口腔粘膜炎を予防することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん化学療法における口腔粘膜炎予防は確立していない。2013年にMASCC/ISOOより「がん化学療法に伴う粘膜障害に対するエビデンスに基づいたガイドライン」が出され、2014年には日本語訳が出ている。粘膜障害の発症頻度の高い治療(レジメンの種類、放射線療法)に対する対処として推奨される方法をエビデンスを基に提示している。がん化学療法による粘膜障害予防の標準化や一般化を意図したものではない。本研究の成果は、多くの事例への観察や介入の積み重ねにより得られたデータを基に口腔ケア介入プログラムの要素を構造化した。今後検討を重ねエビデンスに基づいた介入プログラムの実用化に繋がるという意義がある。
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