研究課題/領域番号 |
15K12478
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
服部 邦彦 日本工業大学, 共通教育学群, 教授 (90261578)
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研究協力者 |
佐藤 杉弥
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マイクロ波 / 送電線検知 / パッシブレーダ / アクティブレーダ / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
低高度で有視界飛行する小型飛行機やヘリコプタなどの空中高圧送電線の衝突防止方法として、送電線を検知するためには、アクティブレーダ法が従来用いられていた。この方法にくらべ安価で小型なシステムを構築するため新たにパッシブレーダ法を用いた手法を提案し、実験的な検証を行った。 製作した受信機は、市販のBS放送用アンテナおよび検波器と汎用電子部品を使用し、安価で小型のシステムである。この受信機を用いて、放射体として蛍光灯を用いた室内シミュレーション実験を行い、アンテナと放射体の受信強度の距離依存と空間分布測定を行った。受信信号はガウス分布となったが、放射体の形状を分解できるまでには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、給電線探査のために従来から用いられていたアクティブレーダではなく、この目的のためのレーダ装置としてこれまで研究されていなかった計測法である。通常のレーダ計測では、送信した電波が対象物に反射され、その反射波を受信し信号解析を行なうため受信機の構成、および解析が複雑になる。しかし、放射体からの電波を受信する本方式では受信波強度のみを計測するため安価で小型の装置が構築でき、信号処理も容易になる。 これは従来の方法にはないメリットを有し、電磁波計測の応用分野の拡大や発展性を得るばかりでなく、実用化されれば事故防止や非破壊検査などの社会的貢献度は大きいと考えられる。
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