研究課題/領域番号 |
15K12630
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
七澤 朱音 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10513004)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 校内研修 / 意思決定 / 反省的授業実践 / リアルタイム介入 / 反省的実践家 / 即時的修正 / 反省的思考 / 教師教育 / スーパーバイザー / 同僚性 / 再生刺激法 / リアルタイム意思決定 / 省察 / 現職教員研修 / 介入 / 教員研修 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、授業を授業後に振り返る現在の教員研修法を再検し、授業中にスーパーバイザー(校内の人材:以下SV)の助言音声を耳で聴きながら即時的に授業改善を行う新しい研修法を提案することである。初任から熟練まで計11名の小・中学校教師(小9名、中2名)を対象とした。授業者の同僚より熟練者がSVを務める方が、学習内容と子どもの実態に合った省察を引き出せることが示唆された。また、授業者が初任の場合、SVからの情報が過多で複雑だと授業を停滞させるが、熟練・中堅では行為中の省察を意識化し自身の指導観を再認識できただけでなく、SVの介入で子どもの実態を見取るモニタリング力も向上することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで“行為の中の省察(reflection in action)”を理論展開した論文は存在したが、授業実践でそれらを捉えようとしたものはなかった。“行為の中の省察(reflection in action)”では子ども・教授方法に関する省察が多くなり、“行為についての省察(reflection on action)”では子ども・学習内容に関する省察が多くなるといった本研究の成果は、一連の省察研究に対する新しい提案に値するだろう。SVの介入を受けながら授業実践を行った指導者は、客観的な情報を受け取りながら即時的な修正を実施できた。この成果は、今後、初任研や10年研などにも応用可能だと考える。
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