研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、攻撃行動を昂進させる神経メカニズムとして、脳内セロトニンの神経核である背側縫線核(DRN)に着目して解析を行った。社会的挑発と呼ばれる、別の雄マウスの存在が見えるが直接攻撃できない状態に置かれると、雄マウスの興奮が高まり、その直後の攻撃行動が増加する。本研究ではDRNにおける興奮性の神経伝達物質の入力が過剰な攻撃行動に関わることを明らかとし、それの神経回路をより詳細に解析することで、「苛立ち」に関わる神経回路の一部が明らかになった。
人間社会において暴力は大きな問題となっているが、この暴力行為の引き金となる主な原因に、欲求不満などによる「苛立ち」がある。ヒトにおける数少ない苛立ちの脳研究からは、動物研究で攻撃行動に関わることが示されている脳部位の一部が、苛立ちによっても活性化されることが報告されているが、その空間解像度は高いとは言えない。本研究はマウスを用いて、このような苛立ちに関わる神経回路を詳細に解明することを目指したものであり、その結果、セロトニン神経系を含む神経回路の関与が明らかになってきた。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 12件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 20件、 招待講演 2件) 備考 (4件)
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