研究課題/領域番号 |
15K13555
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
古江 広和 東京理科大学, 基礎工学部材料工学科, 教授 (70289304)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 液晶 / 生物 / DNA / リオトロピック / ブルー相 / 円二色性 / イオン / 塩基 / 偏光顕微鏡 / 電気光学効果 / 両親媒性 / 円偏光二色性 / イオン密度 |
研究成果の概要 |
本課題では、“生物”と“液晶”の密接な関係性に着目し、生体分子としてDNAの液晶への添加効果および生体類似構造を有するブルー相液晶について調査を行った。液晶材料としては油系および水系の液晶を作製した。油系と水系の液晶へのDNA添加効果を考察すると、総じてDNA分子は生体に近い水系液晶に強い効果を示すことが分かった。また、ブルー相液晶については、光重合性モノマーを用いたブルー相の発現に成功し、さらに配向処理による一様配向化、また、それに基づく高機械強度試料を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「生物」と「液晶」は同一の特徴を有し、密接な関係にあると考えられるが、具体的には未知の部分ばかりである。本研究では、生体分子としてDNAに着目したが、不均一な相互作用を液晶に導入し、液晶場におけるDNA分子の静的・動的な振る舞いを調査した。DNAの塩基種や塩基数、濃度によって液晶場の振る舞いが異なる結果も得られた。本研究の成果は、液晶を用いたバイオセンサー等に繋がるものと期待される。また、ブルー相液晶を用いた研究では、生物で観られるような高次構造・高機能性を有する材料を、液晶を用いて自己組織的に低エネルギーで実現する手法を提案した。
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