研究課題
挑戦的萌芽研究
自己修復ポリマーは、樹脂の高耐久性・長寿命化・高機能化を可能とすることから、近年世界中で精力的に研究が進められている。従来の自己修復には、損傷部に露出した官能基間の化学反応で接着させる方法や、モノマーを含む微小カプセルが破壊することで、空隙に流出し、固化する方法などがある。しかし、化学的・力学的な力を印加せずに微小空隙を自発的に穴埋めできる自己修復機構はこれまで提案されていない。本研究では、従来の自己修復ポリマーでは実現していない空間を自動的に充填し、力学特性・機械特性が回復する高分子系ナノコンポジットを創出することを目的とした。その結果、水蒸気に反応し、自己修復する高分子の開発に成功した。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)
Polymer Chemistry
巻: 8 号: 10 ページ: 1654-1663
10.1039/c6py02232d