研究成果の概要 |
二次的小分子RNAを生み出す鍵因子であるRNA依存性RNAポリメラーゼ6(RDR6)の基質特異性を調べたところ, ポリA配列を持たない異常なRNAを特異的に相補鎖合成することを見出した. さらなる解析により, RDR6のRdRPドメインに非ポリA配列を好む性質が存在すること, ポリA配列はRDR6の相補鎖合成開始段階を阻害することを見出した. また, 我々は二次的小分子RNA生成機構をタバコ細胞抽出液内で再現することに成功した. RDR6による効率の良い相補鎖合成には, AGO7-RISCの標的への結合と, SILENCING DEFECTIVE 5の試験管内翻訳が必須であった.
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