研究課題
挑戦的萌芽研究
陸上植物の地上部はクチクラと呼ばれる疎水性の保護膜により覆われている。クチクラは地上部の表皮と外界の境界部分に形成され、体内の水分の保持や、葉状器官の形態形成などに重要な機能を担っている。植物のクチクラの主成分はワックスやクチンなどの脂肪酸派生物であり、これまでの研究により、クチクラの形成に関与する脂質修飾酵素や、輸送体が同定されている。本研究では、クチクラの形成を阻害する39種の新規の化合物について、分子マーカーを用いて作用点の解明を試みた。その結果、輸送体の発現を阻害する化合物と、合成系因子の発現をかく乱する可能性のある化合物の候補が得られた。
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