研究課題
挑戦的萌芽研究
多くの真核生物にみられるオスとメス、2つの性の起源と進化を解明するために、緑藻植物で発見された配偶子の細胞融合部位の性特異的な細胞内配置に注目して、その分子メカニズム、生態学的な意義などについて解析した。分子メカニズムについては、緑藻クラミドモナスの変異体をスクリーニングすることによる解析を試みたが目的とする変異体を発見することはできなかった。生態学的な意義については、海産緑藻フトジュズモなど動接合子と遊走子について微細構造、鞭毛運動、眼点の面積などについて解析した結果、細胞融合部位の性特異的な細胞内配置が偶然の産物ではなく生育環境への適応の結果進化してきたことが示唆された。
多くの真核生物と同じ様にヒトもオスとメス、2つの性をもち、それが社会の基盤になっている。しかしながら、ヒトも含めたオスとメス、2つの性の起源と進化については不明な点が多い。本研究で明らかになった2つの性を区別する配偶子の細胞学的特徴とその生態学的な意義は、2つの性と起源についての手がかりを与える意義があると考えられる。
すべて 2019 2018 2017 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (13件) 備考 (1件)
Cytologia
巻: 83 ページ: 109-114
Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 11679-11679
10.1038/s41598-017-11677-0
120007134814
巻: 81 ページ: 35-39
Food and Bioproducts Processing
巻: 101 ページ: 132-144
10.1016/j.fbp.2016.11.002
CYTOLOGIA
巻: 81 号: 1 ページ: 35-39
10.1508/cytologia.81.35
130005143748
Phycological Research
巻: 63 号: 4 ページ: 284-299
10.1111/pre.12108
http://sinone38.wixsite.com/cellmorphology