研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、有害元素がしばしば示す植物生育に対する有益な効果を説明する機構として、有害元素による抗酸化ストレス活性賦活化の関与を予想した。有害かつ有用な元素としてよく知られているアルミニウムとナトリウムに着目し研究を行った。アルミニウムについては直接的な証拠は得られず、ナトリウムに関しては光による酸化ストレスにおいて仮説が支持された。しかしながら、クロロフィル蛍光による解析からこの現象における光合成の関与は認められず、抗酸化物質の測定などさらなる検討が必要であると考えられた。
酸性土壌と塩類土壌は世界の主要な不良(問題)土壌である。アルミニウムは酸性土壌で、ナトリウムは塩類土壌で植物の生育を制限する有害元素である一方、一部の植物種では生育を促進する有用元素としても知られている。しかし、これら有害元素の有用性を示す要因についてはよくわかっていなかった。本研究は、アルミニウムやナトリウムが他の要因によるストレスを直接的あるいは間接的に軽減することを示すものであった。この成果は酸性土壌や塩類土壌における作物生産の向上や森林の保全に貢献できるものである。
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