研究課題/領域番号 |
15K14677
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
金丸 研吾 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90260025)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | エンカレッジファクター / コンパニオンプランツ / 植物間相互作用 / 植物 / 生理活性 |
研究成果の概要 |
多くが現象論の域をまだ出ない「共栄植物」における正の植物間相互作用の一端を解明し分子機構論に引き上げ,自然により近い混植栽培法の普及による農環境保全や持続的農業,新規生育促進剤開発に貢献できた。すなわち,本研究では特定香草の根が含有または放出する物質(エンカレッジファクター)が広く植物に作用して生育を促進すること,シロイヌナズナにおいて特定の転写因子やストレス応答遺伝子の発現を誘導することが生育を促進していることを示唆できた。さらにエンカレッジファクター候補を10分子程度まで絞り込むことにも成功した。これらの成果をもとに特許出願を化学企業と一緒に行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は異なる種に働きかけをして、相手の植物があたかも励まされたかのように生育がよくなる現象が農業現場では昔から知られている。これは混植栽培や共栄植物と呼ばれているが、その分子機構は今もほとんどわかっていない。本研究では特定香草が根からこの「エンカレッジファクター」を放出していることをみつけ、どんな遺伝子を活性化して生育を促進できるのかをモデル植物で明らかにした。さらにエンカレッジファクターがどんな化合物なのかについて10程度まで候補を絞り込んで特許出願した。近い将来、この物質を含む生育促進剤が上市されて様々な作物栽培に使われるようになれば、収量増加や栽培コスト削減につながると期待される。
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