研究課題/領域番号 |
15K14711
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松岡 健 九州大学, 農学研究院, 教授 (40222294)
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研究協力者 |
江口 壽彦
田中 宏幸
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アラビノース転移酵素 / トランスクリプトーム解析 / 機能性多糖 / cDNA / 形質転換系 / 複合糖質 / 形質転換 / 生薬原料 / ガラクトース転移酵素 / ゲノム / RNAseq / アラバン |
研究成果の概要 |
カラスビシャクの塊茎(イモ)は半夏と呼ばれる重要な生薬であり、国内生産系の確立が望まれている。半夏は自生品の採取や慣行栽培により生産されるため、アラバンとよばれる多糖性有効成分の含量にばらつきが多い。 そこで本研究においては、カラスビシャクの網羅的遺伝子発現解析を出発点としてアラバン合成に関わる遺伝子産物候補の獲得に努め、アラビノース転移酵素に対するcDNAを獲得した。また、これがアラバン生合成に関わるかの検討に必須である技術である、カラスビシャクの形質転換系も構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方処方のおよそ23%に処方され、また国内消費のほぼ100%を輸入に頼っている生薬である半夏は、カラスビシャクという植物に形成される芋の乾燥産物である。従って、安定した品質の半夏の国内での生産系の確立が望まれている。 そこで本研究では、半夏の有効成分であるアラバンの生合成系の解析を進め、生合成系候補遺伝子の一つを同定した。この遺伝子を用いることで、成熟した塊茎の形成前にアラバンの含量が均一なカラスビシャク系統の選抜が可能となり、またアラバンの合成量が高い半夏の選抜も可能となる。したがって本研究の成果は、国内での安定した品質の半夏生産に寄与する研究成果と考えられる。
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