研究課題/領域番号 |
15K14813
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
豊 智行 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (40335998)
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研究協力者 |
ナン トラン・クック 鹿児島大学, 大学院連合農学研究科
フン ファム・クォック 鹿児島大学, 大学院連合農学研究科
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 価格支配力 / 市場支配力 / 交渉力 / 利潤分配 / 農産物取引 / 香港 / メコンデルタ / 農産物 / ベトナム / 稲作農家 / 唐辛子農家 / 農協 / 仲買人 / ブローカー / 取引 |
研究成果の概要 |
農産物の生産側と流通側の取引において、生産側が超過利潤を得る場合も、流通側が超過利潤を得る場合も取引交渉力と市場支配力の両方の発揮が不可欠であることを解明した。また、生産側、流通側のそれぞれの立場から利潤分配に関して求める結果を得るためには、取引相手とどのように交渉すべきか、同種の生産物の売り手間で供給量やその買い手間で需要量をどのように調整すべきか、これらの規範を明らかにした。そして、実際の取引で決定された価格と量のデータを用いて、社会的に望ましい利潤の分配がされたかどうか、そうでなければ生産側と流通側のどちらに偏った分配がされたのかを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義として、分析において、農産物の取引における価格と量の決定には需給関係が影響するが、それとともに売り手と買い手の交渉の影響を考慮した点、生産者と消費者の間にミクロ経済学的な分析でこれまで欠けていた流通業者を明示的に含めた点が挙げられる。 社会的意義は、生産側への利潤増大、流通側への利潤増大、社会(生産側、流通側、消費側の全体)にとって最も望ましい利潤分配を達成する行動の在り方が、それぞれに対して示されたことにある。
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