研究課題/領域番号 |
15K15026
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
伊藤 義晃 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 助教 (50511044)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RNA結合タンパク質 / 転写後制御 / 代謝 / ハイスループットスクリーニング / 遺伝子ライブラリー |
研究成果の概要 |
代謝に重要なRNA結合タンパク質のスクリーニングを行った結果、FGF21およびPGC-1αレポーターを上昇させるZF-1を同定した。ZF-1ノックアウトマウスを作製し高脂肪食による肥満モデルを行った結果、ノックアウトマウスの体重増加が減少し、ZF-1が代謝に関与している可能性が示された。またルシフェラーゼ遺伝子の3’-UTRに約5000の全長cDNAを挿入したレポーターライブラリーを用いて転写後制御因子の標的遺伝子をスクリーニングするシステムを開発し、ZF-1の標的遺伝子解析を行い、ZF-1が炎症性サイトカインの発現を促進することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、代謝に関わる可能性のある遺伝子としてZF-1を同定した。ZF-1は機能不明なRNA結合タンパク質であり、ノックアウトマウスでは高脂肪食モデルによる体重増加が少ないことから代謝に関わる重要な遺伝子であることが考えられる。またZF-1は代謝に重要なFGF21やPGC-1α、炎症性サイトカインを制御している可能性が示唆された。ZF-1による転写後制御機構は、これまで分かっていない代謝制御メカニズムの1つである可能性があり、肥満やメタボリックシンドロームに関わる新たな分子機構の解明に繋がる可能性がある。
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