研究課題/領域番号 |
15K15898
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
永田 茂樹 昭和大学, 医学部, 教授 (00255770)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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研究協力者 |
佐々木 晶世
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 胃瘻チューブ洗浄 / 茶カテキン / 汚染 / 内腔閉塞 / 院内感染 |
研究成果の概要 |
検出菌はESBL産生菌を含むアシネトバクター、MRSAを含む黄色ブドウ球菌、緑膿菌、コリネバクテリウムなど多種、多様であった。胃瘻チューブは多剤耐性菌による院内感染の温床になることが明らかになった。 茶カテキン洗浄は食酢と比較して統計学的には有意の差は認められなかったが非劣性であったので院内感染においては予防効果があると考えられる。また、胃瘻チューブ洗浄液に茶カテキンが主成分とするヘルシアという特定保健用食品である飲料水を使用する方法は研究期間中肝機能障害などの有害事象が全く認められなかったので、食酢を洗浄液とする従来の方法と比較して簡便かつ安全な新しい胃瘻チューブ洗浄液であることが証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鼻腔栄養チューブやPEG留置チューブの閉塞予防には水道水によるチューブフラッシュの他、感染予防も兼ね0.4~1%に希釈した食酢を使用し、ロックすることもある。2013年4月7日、鼻腔栄養チューブの詰まりを取るため、50歳代の入院患者に対して約25%の酢酸溶液18mlで洗浄し、同24日に小腸炎、小腸壊死で死亡するという痛ましい事例があった。このような誤用を避けることを目的に胃瘻チューブ洗浄液に茶カテキンが主成分である特定保健用食品ヘルシアを使用した。研究期間中、健康障害や有害事象はみられずヘルシアは食酢を酢酸と間違えて使用するような痛ましい医療事故を引き起こすことを防ぐ簡便で安全な洗浄液である。
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