研究課題/領域番号 |
15K15961
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
計算機システム
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
岩垣 剛 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (00397845)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 非同期式回路 / 高位合成 / 一時故障 / ソフトエラー / 劣化故障 / 遅延故障 / ディペンダブルコンピューティング / フォールトトレランス / 耐故障設計 / エラー検出 / エラー訂正 / 演算器バインディング / 4相2線式 / ハンドシェイク遅延 / スケジューリング / 演算チェイニング |
研究成果の概要 |
現在主流の同期式回路で生じている様々な問題を解決するものとして,非同期式回路が注目されている.本研究では,回路出荷後のフィールドでの信頼性を低下させる要因となる,放射線衝突等による一時故障や回路の経年劣化による遅延増大(劣化故障)に焦点をあて,それらに耐性を持つ非同期式回路の高位合成法を探究した.具体的には,一時故障や劣化故障による遅延変動に耐性を持つ非同期式回路の方式として「4相2線式」に着目し,4相2線式回路のハンドシェイク遅延の削減や劣化故障耐性の向上を指向した演算器バインディング法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の取り組みは,高信頼な非同期式回路を効率良く設計し実用化を進めるための基礎となるものである.民生機器や医療機器等,その用途によって要求される信頼度は様々であるが,本研究の成果を応用することで,用途に応じた「ちょうど良い」特性(面積・遅延・消費電力・信頼度等)を持つ非同期式回路を設計することが可能となる.これは,同期式回路と非同期式回路が混在した次世代のシステムの信頼性を低コストで高めることにもつながる.
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