研究課題/領域番号 |
15K16016
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
横山 修 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, 主任研究員 (60455409)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 空間性注意 / 前頭葉 / 前頭眼野 / 補足眼野 / 大脳基底核 / 単一ニューロン活動 / 局所場電位 / サル / 眼球運動 / 霊長類 / 注意 / 単一神経細胞活動 |
研究成果の概要 |
本研究は、前頭葉‐大脳基底核の神経回路による空間性注意制御の神経メカニズムを明らかにすることを目的とした。サルの補足眼野、前頭眼野、および大脳基底核それぞれの単一ニューロン活動が、半側視野からより局所的な空間へと動的に変化する注意野を表現していることを示した。さらに、半側視野へ注意を向けているとき、補足眼野と前頭眼野の神経活動が、特定の周波数帯域において、時間差を持って相関していることを見出した。こうした知見によって、前頭葉‐大脳基底核回路が協働して視空間注意制御を実現する神経メカニズムの一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間性注意を適切に制御することは、自動車の運転やスポーツを含む日常的な活動において重要な役割を果たしている。また、様々な精神・神経疾患や加齢と、注意制御の不調との関連が報告されている。本研究の成果は、前頭葉の複数領域と大脳基底核が発信する注意制御に関わる指令信号を同定し、これらの領域が信号を生成・維持するメカニズムの一端を示した。この成果は、注意制御の神経メカニズムの理解を深めることに貢献した。研究をさらに進めることによって、注意制御能力を高める方法の開発につながる可能性がある。
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