研究課題/領域番号 |
15K16027
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
久保 尋之 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (90613951)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コンピュータビジョン / コンピュータグラフィクス / コンピュテーショナルフォトグラフィ / 表面下散乱 / 数理モデル / 画像解析 / Directional Dipole / 位相関数 / 光学的最短経路長 / 曲率に依存する反射関数 / インバースレンダリング |
研究成果の概要 |
本研究では,従来は表面下散乱現象の複雑さから解析が難しかった半透明物体に対して,コンピュータビジョンによる画像を用いた被写体の幾何形状と散乱パラメータの取得技術の実現を目的とする.本研究を通じて,私たちは,半透明物体を対象として被写体の陰影情報から法線情報を推定する新たな陰影解析手法を提案した.さらに,液体のような散乱の性質にも着目し,散乱現象の方向依存性を表す位相関数の計測を実現した.また,これらの知見をもとに,寄与最大経路から表面下散乱光を計算することで,もっともらしいレンダリング結果をリアルタイムに得ることができる手法を新たに提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの身の回りには光を散乱する素材で溢れており,プラスチックや多くの液体,私たち自身の肌などがそれにあたる.従来のコンピュータビジョンの研究では,不透明な物体の位置や形状などの情報が推定可能であるが,このような光を散乱する素材に対しては適用できなかった.本研究では,このような問題を解決し,ありふれた存在である半透明物体を例えばマシンビジョンによって機械が正しく理解することが可能となり,機械・ロボットが我々の日常により緊密に溶け込むことが可能となる.
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