研究課題
若手研究(B)
2人同時の脳活動評価にて教育学習時における他者間相互作用に関与する脳領域を解明した。生徒が教示内容を理解できたという教師役側の他者である生徒の意図推測と、自身の教示に対する自己分析のギャップを前頭前野がモニタリングしていることが分かった。生徒の教育学習が成立した際の生徒のメタ認知機能に対する前頭前野の重要性を解明した。人の身体性神経基盤である下前頭回‐下頭頂葉ネットワークに振動性脳刺激を実施することで、人工的に身体表現を変化させる刺激パターンを見つけ出した。この刺激条件を発展させ模倣行動を促進させる研究開発に結びついた。
自己と他者に関する情報を統合しヒトにおける複雑な他者間相互作用における中心的な神経機構を前頭前野が担っていることが解明された。本研究の結果から他者間相互作用のダイナミックな認知プロセスの理解が深まり、教育学習分野だけでなく、様々な他者間相互作用に関連したヒトの心の解明に発展していくと考えられる。リハビリテーションにとって重要なヒトの身体意識を振動性脳刺激にて人工的に操作できることがわかり臨床応用への基礎的な研究となった。模倣能力を向上させる振動性脳刺激手法は、麻痺のある患者のリハビリテーションや他者の心の推測が困難である精神疾患患者への治療手法に発展していくと考えられる。
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