研究課題/領域番号 |
15K16576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
舘 美貴子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (60376580)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アメリカ文化 / 社会運動 / 音楽 / 戦後アメリカ / 地域研究 / 音楽と社会運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、米国においてカントリー音楽が社会的保守派を代弁する政治的な音楽となるまでの歴史的経緯を明らかにするものである。アメリカ南東部の民謡や伝統音楽を基盤とし、音楽的なルーツを共有するフォークソングが労働運動や公民権運動等への利用で左派の音楽として認識されるに至ったのとは対照的に、カントリー音楽は保守派の音楽と認識されているが、カントリー音楽家が明示的に体制擁護の歌を作り、大統領候補者などによる利用が顕著になった1960年代から1970 年代に着目して、その要因と実態の解明を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は学際的な視野からアメリカ文化を論じるものであり、特にこれまで十分な学術的な関心が払われてこなかった保守派の音楽と政治との関連性に焦点を当てたこと、カントリー音楽を1960年代以降の保守化という変容の相において捉え歴史的に位置づけていること、音楽を歴史を彩る付随物あるいは社会を映す鏡として二次的に扱うのではなく、積極的に文化形成を担う様相を示したこと、トランスナショナルな視点を取り入れ国際的な学術貢献をしていることを特徴としている。さらに、本研究の扱ったアメリカ社会の変容は現在に直接影響しており、その様相を解明したことは現在のアメリカ社会の歴史的理解につながる実利的な意義がある。
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