研究課題/領域番号 |
15K16586
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
村尾 るみこ 立教大学, 21世紀社会デザイン研究科, 助教 (10467425)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アンゴラ / ザンビア / 紛争後社会 / 社会統合 / アフリカの紛争後社会 / 社会経済変化 |
研究成果の概要 |
本研究は、ミクロな地域研究の視座からアフリカで最も紛争が長期化したアンゴラ農村社会に焦点を当て、地域住民が歴史的に構築してきた社会経済的諸活動を明らかにした。これによって、紛争後のアフリカ農村社会で内生する社会統合の様態をより具体的かつ多角的に考察した。アンゴラの農村社会は紛争後16年が経過してもなお帰還民らが社会関係を構築しがたい状況にあった。その原因として紛争中に多くの農村が長期にわたり縮小や消滅を経験したことが指摘された。ここでの生計活動は、人道支援を活用して脆弱な社会関係を補完することが特徴であった。以上について国内外の学会、論文や書籍としてまとめ成果公開をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカで最も紛争が長期化したアンゴラ農村での流動性と生計活動に関する特徴を明らかとした本研究は、今日もなお紛争が絶えないアフリカ社会に関するミクロレベルでの研究に対し新たな知見をもたらし学術的意義が高い。また、難民出身国と受け入れ国双方の状況を比較し、人道支援を活用した長期的な生計変化と社会的紐帯との関連性の深さを提示した点で、世界的に注目される長期化難民への人道支援の波及効果を前向きに評価できることは社会的意義の高いものである。
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