研究課題/領域番号 |
15K16664
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
甲斐 義明 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20709886)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 写真史 / アマチュア写真 / 1950年代 / 美術史 / 視覚文化論 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究では1950年代の日本におけるアマチュア写真実践の状況を調査し、その文化的意義について考察した。カメラ雑誌やカメラ・メーカー主催の写真コンテスト、アマチュア写真に影響を与えた木村伊兵衛の作品、土門拳らによる「リアリズム写真」をめぐる言説を分析したほか、同時代の生活記録運動との関連性を明らかにした。研究成果は学術論文にまとめたほか、刊行予定の単著の一部として公表予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では英語圏の(芸術写真史からは抜け落ちてきた、それぞれの地域や時代に固有な写真実践のことを指す)「ヴァナキュラー写真(vernacular photography)」研究の視点を取り入れ、日本の写真文化に対する新たな見方を提起した。本研究では1950年代の日本のアマチュア写真文化を考察するにあたっての理論的な参照項のひとつとして、英語圏の写真論・写真批評における「アマチュア写真」の位置づけについても分析したが、得られた知見については、編訳書『写真の理論』(月曜社、二〇一七年)の訳者解説に記した。
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