研究課題/領域番号 |
15K16736
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宇都木 昭 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (60548999)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 韻律 / イントネーション / ダウンステップ / 音調 / 日本語 / 朝鮮語 / 韓国語 / F0 / 音声学 / 音韻論 |
研究成果の概要 |
「今朝つくった料理を捨ててしまった。」のような文においては,「今朝」が「つくった」を修飾するという解釈と「今朝」が「捨ててしまった」を修飾するという二通りの解釈が可能である。この二通りは,特定の部分でピッチ(音声の高さ)を低下させることで区別される。これがこの研究で扱う局所的F0低下現象である。このような現象は様々な言語に観察されるが,その実現の仕方や質的な際については,十分に検討されていない。本研究では,日本語と朝鮮語(韓国語)を対象として,この現象を研究した。分析に当初の予想以上に難航しており,まだ明瞭な結果を報告するには至っていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,二つの点で貢献の可能性を持つ。第一に,韻律の理論的研究に対して貢献しうる。様々な韻律モデルにおいて,局所的F0低下現象が韻律ユニット(音調句,中間句など)を規定するものとして位置づけられているためである。第二に,より社会に密接なところでは,音声教育(例えば,朝鮮語(韓国語)母語話者に対する日本語音声教育や日本語母語話者に対する朝鮮語音声教育)に貢献しうる。現象の言語間の差異が外国語の発音の不自然さにつながりうるためである。もちろん,音声教育に生かすには,言語間の差異や外国語音声の特徴の解明のみならず,どのように教えることで発音を矯正しうるかという観点からの研究も将来的に必要になる。
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