研究課題/領域番号 |
15K16795
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
松野 和子 静岡大学, 大学教育センター, 准教授 (80615790)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | multi-word units / 言語情報処理過程 / 反応時間 / プライミング効果 / 第二言語習得 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本語を母語とする英語学習者における複語ユニット(multi-word units)の情報処理過程を明らかにすることである。本研究では、3種類の反応時間実験、日本語訳課題を完成させるまでの映像媒体による記録、表現への親密度等に関するアンケート調査を行った。これらのデータに基づき、(a) 学習者の習熟度によって情報処理過程が異なるか、(b)複語ユニットに内在する言語性質の違いによって情報処理過程が異なるかを分析し、どのような差異があるかを考察した。複語ユニットの習得によって言語処理への負荷や困難さが軽減されることから、本研究の結果、複語ユニットを学習する重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで一部のみに焦点があてられ、全体像が明らかになっていなかった複語ユニットの情報処理過程において、どのような言語情報が多元的に処理されるかを明らかにしたことである。その際、学習者の習熟度や複語ユニットに内在している言語性質の違いによって情報処理過程に差異があるかを分析し、複語ユニットの情報処理過程を包括的に明らかにした。社会的意義は、本研究で明らかとなった複語ユニットにおける情報処理過程の全体像に基づいて、学習者の習熟度や複語ユニットの属性ごとに、外国語に対する困難さの度合やうまく扱えない要因を考察し、外国語学習や外国語教育に貢献できる示唆を行ったことである。
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