研究課題/領域番号 |
15K16866
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
大澤 広晃 南山大学, 外国語学部, 准教授 (90598781)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 「人道主義」 / 南アフリカ / イギリス / イギリス帝国 / 20世紀 / 帝国主義 / 植民地主義 / 人道主義 / フィランスロピー / 労働 / アフリカ / 帝国 |
研究成果の概要 |
本研究では、20世紀前半の南アフリカにおける植民地主義との関連で、「人道主義」がどのような言説・実践として顕在化したのかを明らかにしようとした。当初、「人道主義」は当時の南アフリカで推進されていた隔離政策と親和的だったが、のちにそれを批判する姿勢が強まった。「人道主義」の思想は「文化相対主義」的言説やニューリベラリズムからも影響を受けており、また、それは南アフリカとイギリスの間の人的・思想的交流のなかで構築されていたことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「人道主義」を、その「感性」および「女性のかかわり」といった観点から分析した。その結果、「人道主義」の言説や実践を規定する諸要因や、それへの具体的な女性のかかわりかたとその歴史的特質を明らかにすることができた。また、「人道主義」を近年研究が進む「フィランスロピー」との関係で考察した。「人道主義」にかんする研究は蓄積が進んでいるが、これらの点についてはほとんど言及されておらず、その発展に貢献することができた。また、「人道主義」を広範なネットワークのなかで把握しようとしたことも本研究の特色であり、重要な学術的意義と言える。
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